1772年に創業したヴーヴ クリコ ポンサルダン社。ローズ ラベル ロゼは、2004年春、世界に先駆けて日本で発売された新しいキュヴェ。

「イエローラベルのように、広く愛されるノン ヴィンテージのロゼを造りたい」という願いが込められたロゼ シャンパーニュ。ピノ ノワールを主体に、ムニエとシャルドネをブレンド。リザーヴワインを30-45%加えることでワインにコクを与え、約12%の赤ワインを加えることで果実味を豊かにします。輝きのあるサーモンピンクのロゼシャンパーニュで香りは豊かでエレガント。フレッシュな赤い果実の香りが広がり、ドライフルーツやアプリコットなどの香りも。フルーティーでバランスが良く、エレガンスと趣を兼ね備えた豊かな味わい、魅力に満ちたシャンパーニュです。
※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。

■生産者：ヴーヴ クリコ

■生産地：フランス ＞ シャンパーニュ

■生産年：NV

■タイプ：ロゼ スパークリングワイン 辛口

■原材料：ピノ ノワール、シャルドネ、ムニエ

■アルコール：12.5%

■内容量：750ml

■醸造・熟成：21ヶ月間の瓶内熟成

■参考評価：デキャンタ90点、ジェームス サックリング氏92点、ワイン スペクテーター91点

■輸入者名：MHDモエヘネシーディアジオ 株式会社

フランス シャンパーニュ州で銀行家兼織物商を営んでいたクリコ一家は、ブドウ園を所有していました。1722年、フィリップ クリコはワインビジネスを成すことを決意。彼は他のメゾンが注目しなかったロシアを中心とした海外市場を積極的に開拓。メゾンは国境を越えたビジネスをする野心を掲げていました。これが後の「ヴーヴ クリコ」の前身となりました。
1801年、フィリップ クリコが引退して、跡を継いだフランソワ クリコは、家業の紡績業、銀行、シャンパーニュ メゾンの全てを任されました。しかし、フランソワの熱意はシャンパーニュ造りに向かい、積極的にシャンパーニュの事業拡大を進めましたフランソワはシャンパーニュ造りにおける知識と自らの情熱をまだ若かった妻マダム クリコと共有していました。その後、1805年にフランソワが早過ぎる死を迎えます。
マダム クリコは亡夫の遺志と情熱を継ぎ、「品質はただひとつ、最高級だけ」という信念に基づいて、シャンパーニュ造りのビジネスを続ける決心をします。彼女はまだ27歳でした。女性がビジネスの世界で重要な役割を果たさなかった時代に、彼女はあえて、情熱と決断力で引き受け、会社のトップに就任しました。メゾンを継いだマダム クリコは、1810年に社名を「ヴーヴ クリコ ポンサルダン」に替えました。ヴーヴはフランス語で未亡人を指します。
マダム クリコの性格は、大胆かつインテリジェント、という2つの言葉で要約できるかもしれません。彼女は訪れる新しいチャンスを一つ一つ手にします。進んでリスクを取り、かくしてビジネスを世界各地で展開していきました。自分の造るワインの品質のこととなれば妥協はせず、1816年に、新しい生産技術を完成しました。「ルミアージュのテーブル」（動瓶台）を発明し、シャンパーニュを澄んだものにしただけでなく、1818年には初のブレンド法によるロゼのシャンパーニュを誕生させました。
女性がビジネスをすることがあり得ない時代に、大胆な決断で大成功したマダム クリコ。ビジネス ウーマンの先駆けとなりました。シャンパーニュでは、クリコ未亡人は、「偉大な女性（ラ グランド ダム）」と呼ばれています。