アッパーに使用している、VENTILE(ベンタイル)素材は世界でも最長レベルの綿繊維を使用し、超高密度に織りあげた100%コットンの天然素材です。人工の防水素材とは異なり、その織りの密度の高さと、天然の綿繊維の持つ特徴である「水に濡れると膨らむ」という特徴により防水・撥水効果を発揮します。コットン素材の持つナチュラルな通気性や肌触りを保ったまま防水性を確保でき、快適性の高さや見た目のナチュラルさだけでなく、天然素材であるにも関わらず、防水性、防風性、通気性、そして耐久性を同時に確保しているのが、ベンタイルの最大の特徴です。そして人工素材とは違い、生地が擦れる際のシャカシャカいう音がなく、とても静かなのも大きな特徴です。 ベンタイルの歴史は長く、1930年代後半にまで遡ります。戦争の勃発により、英国政府は当時、消火用ホースや水用バケツに使用されていた亜麻布の不足を懸念し、代替品が必要とされました。そしてこの代替品を、綿を使用して作る研究が始められました。研究の末生まれた、水をシャットアウトするように綿を編む方法は成功し、このベンタイルが生まれました。しかし必要な研究の内容は、第2次世界大戦頃に変更されました。英国軍は主要な軍事品の供給を護送に頼っていたのですが、北極海を隔てたロシア軍部隊が特に潜水艦や長距離砲によって攻撃してくるようになったためです。英国護送船が海で立ち往生した際、シグナルやライトを持っている操縦士は、海面にいる限り上空から問題なく発見できたのですが、余りにも海水が冷たく命が数分しかもたないということが問題になり、実際ほとんどの死因が極寒の海水に曝されたことでした。そこで緊急に、戦闘下のコックピットで快適であり、操縦士が海上でも暖かくそしてドライでいられる防衛的生地が必要となったのです。幾度の試作の末、英国マンチェスターのシャーリー研究所の科学者たちが、軍服向けに"ベンタイル"という生地を開発しました。それにより海での寿命が数分から20分に延び、救命が現実的になったのでした。そしてこれにより、海に落ちた対潜水艦機パイロットの80%が生き延びることができるようになったのです。ベンタイル生地を使用したRAF(Royal Air Force: 英国海軍)用服は1943年から大量生産されるようになり、この生地と軍隊の関係は現在もなお続いています。服のデザインは年月を経て変化しているものの、今もなお、世界中の戦闘操縦士用スーツの主要部分にベンタイルが使用されています。
■BuzzRickson's(バズリクソン)
フライト・クロージングとは、飛行士が任務を安全かつ快適に遂行できるよう開発された被服であり、そして究極の使命は彼らの命を守ることでした。時代の最先端素材と縫製技術が用意され、細部にわたって知恵と工夫が見られ、そして完成されたそのフォルムは、飛行士達を夢中にさせるにあまる傑作品と言えます。 このようなフライト・クロージングの先進性と合理性は、現在においても民間衣料に多大な影響を与え続けています。クラフトマンシップを一着一着に込め、本物のフライト・クロージーングだけが持つ機能美を再現する為に徹底的にこだわって妥協しないブランド、それが”BUZZ RICKSON'S”です。
■ブラック(119) ↓
■オリーブ(149) ↓
■内側サイドに付くハトメによるベンチレーション↓
■ヒール内側にはミルスペック表記 ↓
■加硫釜で時間かけて加熱・加圧されることによりアッパーとソールを結合する、バルカナイズ製法を採用 ↓
■コットン素材の持つナチュラルな通気性や肌触りなど、快適性の高さや見た目のナチュラルさを持ちながら、天然素材であるにも関わらず、防水性、防風性、通気性、そして耐久性を同時に確保しているベンタイル素材 ↓