【卸問屋の半期決算大バーゲン】【十八算12マルキ・総絣】傑作本場大島紬古代染色純泥染≪御仕立て上がり・中古美品≫まさに織の至宝。330万個にも及ぶ絣美の結晶…身丈153 裄64

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商品情報

◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷の季節
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、お食事、お稽古、行楽など
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:樺色
※衿裏は引き紐仕立てです。
身丈153cm(適応身長148cm~158cm)(4尺0寸4分)
裄丈64cm(1尺6寸9分)
袖巾32cm(0尺8寸4分)
袖丈49cm(1尺2寸9分)
前巾24cm(6寸3分)
後巾29.5cm(7寸8分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸5分) 袖巾35.5cm(9寸4分) 
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【 仕入れ担当 田渕より 】
織の至宝、十八算12マルキ。
圧巻の絣量です。
いったいどれほどの月日がかけられたのでしょうか…
証紙付きの美品として仕入れてまいりました。
これほどの柄行のお品は新品はもちろん、
御仕立て上がりでも中々見つけることが叶いません。
織物ファンの方々、どうぞこの機会にご検討くださいませ。
【 お色柄 】
純泥染め特有の深い黒褐色の地。
その質感は非常に滑らか…
意匠には抽象的なデザインを織り描き出しました。
まるで染め上げたかのような細やかな絣模様…
総絣によってその濃淡表現がさらに際立ちます。
気が遠くなるような手間と時間をかけた職人さんたちに思いを馳せて…
その魅力を存分にご堪能くださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 12マルキについて 】
絣の数、約330万個。まさに織の結晶。
それほどまでに高価で稀少な所以…
それはひとえに、<絣糸の多さ>と<算数(よみすう)の高さ>にございます。
まず、絣糸の多さ。
5マルキ、7マルキ、9マルキ、そして12マルキがございますが、
経糸(たていと)の総数に占める経絣(たてかすり)糸の割合が「マルキ」と呼ばれる数値になります。
7マルキの経糸の配列は、<絣糸1>に<地糸3>、の1:3。
9マルキの経糸の配列は、<絣糸1>に<地糸2>、の1:2。
経絣糸が多く入れば入るほど、経緯(たてよこ)の絣合わせは一層難しくなります。
ところが12マルキの絣の比率は、実は9マルキと全く同じです。
それなのに、なぜ12マルキが9マルキよりも細緻を極めるのか…
そこで異なるのが、<算数(よみすう)>と呼ばれるものでございます。
算数(よみすう)とは、「1cmのなかに経糸が何本あるか」を表す織物用語です。
奄美では伝統的に13算(じゅうさんよみ)で織られ、
鹿児島では伝統的に15.5算(じゅうごてんごよみ・じゅうごはん)で織られています。
13算は、1cmのあいだに経糸が26本。
15.5算は、1cmのあいだに経糸が31本。
つまり、算数(よみすう)というのは、織りの緻密さを表わす単位なのです。
算数が多ければ多いほど、布が緻密であり、上質な布である事を表わしています。
12マルキの大島紬は、この算数が、18算(じゅうはちよみ)で織られています。
18算は、1cmのあいだに経糸が実に36本。
想像してみてください。
これだけの本数を織り込むためには当然、細い糸を使わなければなりません。
糸が細ければ細いほど、織物は上質になっていきます。
そして絣糸も細くなり、カタスのT字も緻密の極みにまで至るのです。
その数、およそ330万個。
無論、究極の細かさと謳われ、熟練の匠にしか成しえません。
もちろんのこと、年間製作本数は本当に限られております。
また非常に細い糸を使用しているため、その手触りは、
7マルキ、9マルキのお品とは比べ物になりません。
実際に触れて確かめましたが、つややか系紬の代表といわれる大島でも普通は指に糸の感触がはっきりと感じられるところ、
12マルキのお品は、まるで不織布のように、
はじめから一枚の布ではないかと思えるほど滑らか。
18算に、経絣糸の多さ。
12マルキならではの、1mmにも満たない点である絣の集合で、
信じられないほどに細緻な意匠が織り描かれております。
【 大島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
大島紬は独特の絣使い(細い点)と先染め、製法等限られた
条件の中で約84種類があり、染色別が6種類、糸の配列による
組織別14種類をかけ合わせて作る
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
[文責:田渕 健太]

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